POGは自分であれこれ考えながら、いい馬を選ぶのが醍醐味だと思いますが、データに基づいていい馬を的確に拾い上げる誘惑にも駆られます。
以下の記事では機械学習初心者の吉田しげるがPOG予測に挑んだ記録があります。学習内容などの詳細はこちらでお読みください。
まだまだ不完全で未熟な予測ですが、POGで有益な情報も多く得られました。
今回の予測では「ディープインパクト産駒」限定のものです。
(データ対象はディープ産駒過去8世代 約1000頭)
ディープ産駒のPOG成功に重要なファクター
まずはどんなファクターが重要か、を数値化できます。
もちろんこれ以外にも有用なファクターはあるでしょうが、私が取り込んだファクターの中では、
「調教師のPOG期間の重賞獲得賞金(過去5年)」
「兄弟5頭平均賞金」
「馬主のPOG期間の重賞獲得賞金(過去5年)」
「デビューする月」
などがより重要なファクターとして働くことがわかりました。
現時点で使えるデータでフィルタリング
初戦の馬体重や初戦時期などのデータは現時点では大半が得られません。
ですから、上記の予測に今時点で全ての馬をかけるわけにはいきません。
なので、重要だと判断されたファクターの値を満たす馬をピックアップしてみましょう。
今時点でも使えるデータのうち、重要度が高いと判断されたファクターを3つピックアップすると、
「兄弟5頭平均賞金」
「誕生日数」(誕生日を1月1日からカウントしたもの)
「母年齢」
この3つです。
この3つのファクターについて成功パターンに該当する馬を探しましょう。
まずは3つのファクターとPOG期間内の賞金にどんな相関関係があるのか視覚的に把握して必要があります。
1.兄弟5頭平均本賞金とその馬の賞金
単位が見づらいですが、ちょうど兄弟馬賞金が1億円までにお宝は隠れてそうです。
また兄弟馬賞金が2000万円以下でもお宝はたくさんおり、兄弟馬の平均賞金については高ければ高いほどいい訳ではなさそうです。
やはり何頭も大物を産む母馬というのはごく少数で、平均に回帰するというスタンスが妥当かもしれません。
※兄弟馬平均賞金は、Targetで提供されていますが、その賞金額は現時点での値なので、デビュー前のデータとは等しくないことに注意ください。
POG期間で2億以上稼ぐような超大物は1月1日から60日以内に生まれています。
人間でも同世代なら早生まれの方がいいことが多いと言われますが、それはディープ産駒とPOGの関係においても例外ではないようです。
3.母の年齢と賞金
億単位で稼ぐ馬は、母が6歳から11歳に集中しています。ざっくりと若い母がいいと言えそうです。
ピックアップ
上記の相関関係から、高賞金獲得馬パターンでフィルタリングします。
せっかくですから、範囲を厳しめに設定しましょう。
・兄弟5頭平均賞金 : 7,000万円以下
・誕生日数: 60日以内
・母年齢 : 6〜11歳
これら3つの条件を同時に全て満たす馬に絞ります。
すると以下のように141頭登録されているディープ産駒から、33頭が抽出されました。
※兄弟5頭平均賞金が「−1」は、兄弟馬で出走がない場合あるいは初仔
サトノ冠名が多く含まれているあたり、馬選びの傾向が表れていますね。
ここから更なるふるいにかけるとすれば、図1でもっとも重要なファクターだった「調教師」データが必要です。しかし未登録の馬も多く、入厩先は予定段階のもので使いにくいです。
ならば、現時点で既に正式に入厩先が確定している馬に絞れば、近年では特に重要な早期デビューの期待も高いはずなので有効でしょう。
いかがでしたでしょうか?ディープ産駒に限定した情報ではありますが、POG馬選びの参考にしてもらえれば幸いです。
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