ハーツクライのクロス・インブリード分析

ハーツクライのクロスをデータから分析する。

単純なクロスだけが競走能力に影響するわけではなく、全兄弟あるいは半兄弟のクロス、さらに制限を緩めて全体的な血統構成の似た馬同士のクロスなど、配合戦略のうち歴史的に有効な手段は多様だ。

とはいえ、データに支えられた議論をするには、単純なクロス(ここでは、同一馬のインブリードを指す)を扱うのが安全だろう。

1.賞金上位20頭のクロス

ハーツクライ産駒の賞金上位20頭のインブリード(クロス)について整理する。※賞金順は03/16時点のもの

以下の円グラフは、賞金上位20頭の中で、血量の最も多いクロスをカウントしたものだ。

図1
賞金上位20頭クロス(血量の最も多いもの)

ここから分かることは、Lyphardを含めてNorthern Dancerのクロスの保有率が高いということ。20頭中10頭がNorthern Dancerクロスを最も高い血量で保持している。

次点で、Halo,Hail to Reasonと続く。

そもそも血量を無視すれば、Northern Dancerのクロス自体は20頭中17頭(85%)が保有している。

ではさらにNorthern Dancerのクロスを細分化してみよう。

1-a.どんなNorthern Dancer系とのクロスが有効か

左記の17頭のNorthern Dancerクロス保有馬から、Northern Dancerのどの産駒経由からのクロスかを出現回数で表したのが以下のグラフだ。

図2
どんなNorthern Dancer産駒経由か

Danzigが5回でトップで、Nijinsky,Sadler’s Wellsが4回で続く。

ただし注意したいのは、20頭のうち一切クロスを保有しない2頭が、ともにG1馬であるスワーヴリチャードとジャスタウェイだ。

有効なクロスを探るあまりに、単純なクロス以外の道を忘れてはならない。

インブリードが安定的に強い馬を作り、アウトブリードが確立こそ低いが時に大物を出すという言い伝え通りなのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました