東風Sの異様な前傾ラップ

東風Sのラップがなかなか見ない前傾ラップだったので、原因を考察しておきたい。

こちらのグラフは、今回の東風S、中山マイル古馬戦、中山マイル全部を過去3年分の平均で比較したラップだ。

一目瞭然、今年の東風Sは前半のラップが速かった。前半3Fは古馬平均よりも0.45秒速く、逆に後半3Fは約0.5秒遅い。

簡単にいえば、前傾ラップということになるのだが、今回特に際立つのがTargetで活用されているPCI3という指標が46.0と非常に低い値をとっているのだ。(過去3年204回の同コースでは3番目に低い値)

つまり、前半が速かったからといって、馬券に絡んだ3頭が、後半に温存して差してきたわけではないのだ。むしろ、上位陣も前半よりも後半のスピードが減速しているのだ。

言い換えれば、差し馬向きのラップだったにもかかわらず、先行馬が粘ったレースだったと解釈できる。

考えられる要因はいくつかある。

1.直線が傷んでいた説
直線までの馬場と直線の馬場状態の差が大きく、前半のラップに対して後半のラップがかかりやすい環境だった可能性だ。

つまり、一見スタミナ勝負に見えても、馬場の影響で先行馬が有利なレースだったのかもしれない。

2.差し馬が弱かった説
差し馬向きのラップだったが、シンプルに差しに回った馬が弱かった可能性もある。ジャンダルムやカツジやボンセルヴィーソは必要以上に外を回したロスも響いただろう。

3.風が強かった説
もしも直線で向かい風が吹いていたならば、向正面では追い風になるわけで、前傾ラップになる理由としては筋が通る。あのレースの瞬間の風向きや風速は分からないが、音声や風景からはあまりその手がかりはなかったように思う。

いずれの原因かは特定できないものの、ちょっと特異な前傾ラップだったことだけはメモしておきたいところ。

勝ち馬ストーミーシーは7歳のここへ来て、新味を発揮する形になった。これまで追い込み一辺倒だった馬が、前傾ラップを先行して押し切るのだから。

しかし、血統を見ると母父にゼンノエルシドがいる。先行力を生かしてマイルG1.G3を制しており、今回の先行勝利とつながる。

今後こうゆう前傾ラップは期待しづらいだけに、どうゆう乗り方をしてくるかは鞍上によって見定めたいところだが、この競馬ができるなら強気に逃げしてもいいだろう。

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