ジャパンカップ回顧 日本馬の強さと外国人騎手のうまさ

 競馬Targetで集計可能な1986年で重馬場のジャパンカップはたった2回でトウカイテイオー、タップダンスシチーが制した。何とそれ以外はすべて良馬場で稍重すらないという歴史の中で初の外国馬不在のジャパンカップは重馬場で行われた。

走破タイムは2:25.9。

これは過去32回のジャパンカップで29番目に遅いタイムでエルコンドルパサーが勝った98年と同タイム。

外国馬が制したジャパンカップはいずれもこれよりも速いタイムによるもので、欧州の実績馬が出ていれば好勝負になったのでは、と想像をめぐらせるほどタフな馬場だった。

ダイワキャグニーが引っ張ったペースは1000mで60.3秒、奇しくも重馬場で93年トウカイテイオーが制したレースと同じペース。そして後半1000mは61.3秒で93年の61.0と近似。

近年のジャパンカップでは稀にみる消耗戦となったレースを、土曜日から続くイン優勢の馬場を見事に読み切る手綱さばきは今年のイギリスリーディングジョッキーのオイシン・マーフィー騎手。

昨年のジャパンカップの異常な高速タイムでも辛うじて3着を確保したのとは対照的に、各馬が馬場に苦しむ中その大きなアクションでじりじりと伸びての勝利。

ミルコがこの馬の切れ味の不足を分かって、昨年の大阪杯では早めマクリで押し切ったが欧州の気鋭の若手騎手は初騎乗ながら、好位から持続力を生かす形でこの馬のポテンシャルを最大限に発揮。

3歳牝馬に1枠と強力なデータが後押ししたカレンブーケドールの津村、流れを取り戻せないダービー馬にはリーディング争いをしながらもG1を勝てない川田。

やっぱり勝てないのか。

カレンが最内を死守していれば、ワグネリアンがインを突いていれば。

日本馬の強さが世界的にも認知され、ジャパンカップの当初の役割は達成されたことを象徴する2019年。

ただ残ったのは日本人ジョッキーのレベルの停滞のみ。

次なるスター候補を見つける日を探して。

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