京都競馬場の芝コースはタフになってきている?!

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いよいよ秋の京都競馬がスタート。地元の私は胸の高鳴りが止まらないわけですが、落ち着いてデータを分析していくことも重要。

近年の体感として、イメージほど京都の芝コースって逃げ・先行馬が有利ではないなと感じます。

過去10年間での京都の芝の変化をとらえてみたいと思います。期間は2009年以降の秋開催に限定します。

京都競馬場(芝) 逃げ・先行馬の過去10年成績変化

図1.京都競馬場 芝コース(良) 逃げ・先行馬の成績推移
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まず顕著なのが、逃げ・先行馬の回収率の低下傾向です。2009年~2014年の6年間は単勝・複勝ともに回収率が100%以上でベタ買いで儲かるデータ。

しかし2015年を境に2018年まで一貫して回収率は100%を下回る傾向。

ただ馬券内率に着目すると、2015年以降なだらかな下降傾向はあるものの、誤差の範囲を出ないレベル。(2016年は台風の影響で良でも馬場状況がタフだったため例外的)

改めて回収率について考えれば、回収率 = 馬券内率  ×  オッズ  ですから、馬券内率の変化が少ないにもかかわらず、回収率が低下しているのは、オッズの高い馬が逃げ・先行で好走する確率が下がってきたと解釈できます。

この点については、2つの要因が推測できます。

1.馬券購入者が上達して逃げ・先行馬の旨味がなくなった

2.馬場がタフになって力で劣る馬の逃げ・先行がハマらなくなった

1については、AIの発達を含め、馬券購入者のレベルが向上してシビアな馬券が増えたことは体感としてありますが、2015年を境に突然変化が起きたとは考えにくい。

となると、2の原因がもっともらしいところ。

逃げ・先行馬でも人気薄=力の劣る馬がただ逃げ・先行すれば残れる馬場ではなくなってきたということでしょう。

中団・後方の馬の成績の推移

念のため逆に、中団・後方の馬についても成績の推移を見ておいて損はないでしょう。

図2.京都競馬場 芝コース(良) 中団・後方馬の成績推移
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こちらはキレイに年を追うごとに、馬券内率が上昇傾向。

しかしここまできれいに上昇するのも違和感があるところですね。

データを見る時に注意すべきことはたくさんありますが、1つには母数が重要です。

つまり頭数ですね。頭数が少なくなれば勝率や複勝率は自動的に上がります。

なので補足として、出走馬全体の馬券内率と脚質別の馬券内率を比較しておきます。

図3.複勝率の比較 全体と脚質
京都脚質芝

この黒い点線は出走馬全体の複勝率です。これは要は頭数が反映されるわけです。10頭立てなら複勝率が30%、15頭立てなら20%となりますね。

それでこの黒い点線が右肩上がりしていることから、京都の芝レースの頭数が年々減少傾向にあることを意味しています。

ですから、脚質別の複勝率も基準値に比例して右肩上がりになるのが普通です。

しかし青い線(逃げ・先行)はほぼ横ばいで、赤い線(中団・後方)の複勝率が基準値に比例あるいは上回る形で上昇しています。

結局のところ、逃げ・先行は基準値と比例して上昇していないことからも、やはり近年は有利な度合いが落ちてきていると言えます。

逃げ・先行の苦戦はタイムにも表れているか?

逃げ・先行馬の優位性が下降傾向にあるということは、走破タイムにも何らかの変化が起きているのでは?と疑問を持つのは自然なことでしょう。

京都芝コースは様々ありますが、施行回数の多いメジャー条件の3つに限定します。

図3.京都競馬場 芝コース(良)平均タイム推移
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タイムの表記は例えば、1082.5 = 1:08:25 緑が濃い=タイムが速い

こちらは決して年を追うごとのキレイな推移はないですが、白い部分(タイムが遅い)が2016年以降に各距離ともに含んでおり、逆に緑の濃い部分(タイムが高速)は2014年以前に集中している。

JRAは柔らかい馬場作りを目指していることとも整合性はとれます。

ここまでの脚質傾向とタイム傾向を合わせると、2015年以降の近年は走破タイムが平均的にかかる傾向にあり、逃げ・先行馬の優位性が低下している。

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