第86回 日本ダービー回顧 タテヨコガラパゴス

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高速馬場の是非

今開催の東京競馬は芝の状態がすこぶるよく、レコードを連発しており、ダービーでもレコード更新をだれも疑わないコンディションでの競馬。

ダービー馬は種牡馬選定レースであり、その馬場作りは日本競馬の血統地図に大きく影響する。

今年は2012年の速くて前が止まらない馬場と類似しているが、あのときはディープブリランテがスピードでポジション利を確保し、最後は根性で粘った。今年と馬場状態もレース内容も酷似していた。

スピード馬場の下でスピードに優れた血を残し、高速馬場帝国を築くのも面白いのではないか。

世界的には柔らかい馬場づくりが一般的で、高速馬場に究極に特化した日本競馬には遠征馬も減ったが、ある時科学が柔らかい馬場は競走馬にとって都合が悪い、という証明をするかもしれない。

その時は日本の血統が世界を席巻するかもしれない。

世界にいろんな血統が残るように、日本ぐらいは超高速血統を残していくというのも悪くはない。

ガラパゴス=悪ではない。

ゲームの設定が変われば、ガラパゴスは途端に主流になる可能性を秘めている。

しかしそれがレースの楽しさを高めるかは、難しいところ。

ヨコとタテ

そんな外的な状況がどう変化しようとも、騎手にしてみれば環境に最大限フィットさせていくことが義務だ。

ロジャーバローズのストロングポイント、馬場状態を最大限考慮し、もしもがあるとすればを想像し、それを信じて騎乗した浜中騎手は素晴らしい。

そこに対しては最高の賛辞を贈りたい。

しかし予想をする立場からは、何かもやもやとしたものが残る。

データの観点から、スピード血統、内枠、先行馬これらが穴パターンというのは明確に表れていたし、それゆえの馬連・3連複の思ったより安い配当だろう。

対照的に、単勝支持率は0.9%と全くもって売れていなかった。

あらゆる競馬のデータが容易にアクセスできるようになり、データで競馬を語ることが普通になった。
~~産駒は~~コースが得意なんてワードはアイドルの口からすらでる時代。

しかしそれらの大半は、馬をヨコの物差しで比較するものだ。同じ馬でもあるコースが得意で、あるコースでは弱いといった引き出しの出し入れのような発想だ。

それとは別にタテの視点は、単純に馬の絶対的な強さを測ることだ。

ダービーはタテの視点が報われるレースであって欲しい。それは今年の単勝オッズにも表れていたのではないか。

ヨコの視点でロジャーバローズを買っている人はまあまあいた。それでもタテで決まるのがダービーだろう。しかしヨコで決まった。それが単勝93.1倍。

ヨコの視点でチャンピオンを決めていると、優秀な血が残せるのか。そこは甚だ疑問である。

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