菊花賞回顧 馬場とタイムと個性

稀に見る不良馬場での菊花賞。タイムは3:18:9 。

78回の菊花賞の中でも、5番目に遅いタイム。とはいえ、それよりも遅い4つのタイムは、1946年以前の馬場がまだまだ整っていなかった時代です。

 1980年~2016年に絞ってみると、平均タイムが、3:05:3であることからも、今年の3:18:9が異常なタイムであることが分かります。

以下の記事で、近年のステイヤーに共通な血をまとめ、それがよく伝わっていると思われる馬として、ダンビュライトとクリンチャーを推奨しました。

当日の馬場を見ても、やはりこの2頭しか私には買えなかったので、ワイド勝負でした。

クリンチャーには先行あるいは逃げを期待していたので、スタンド前で中団の外に位置していた時点で、おい藤岡またか・・と思いましたが、3コーナーの下りから、ダンビュライトが早めに先頭に立ち、それを追うようにクリンチャーが差してきて、ここでアドレナリン爆発!

しかし、ダンビュライトの脚色が悪くなり、クリンチャーが先頭にたった刹那、大外からキセキが差し切り。

ゴールした瞬間、馬券が外れたことはすぐに分かったのですが、何か馬券の的中うんぬんがどうでもいいと思えるレースを久々に見られた喜びが沸いてきました。

入線後、各馬は走る体力はなく、とぼとぼと歩く様が、死闘であったことを物語っていました。

騎手も馬も泥だらけになり、上りが40.0秒もかかるレースは、馬の適性もそうですが何より根性などの精神的な要素がかなり問われたと思います。

今回の上位馬たちは何に秀でているから上位に来たのかを整理しておく必要があります。

①根性があったのか?
②重い馬場が得意だったのか?
③上りのかかるレースが得意だったのか?

①については、闘争心と言い換えてもよいかもしれません。引っかかる馬は重馬場で強いとよく言いますが、引っかかるというのはそれだけ馬に走りたい気持ち、闘争心があることの現れでもあります。(エピファネイアのJCは典型的)
キセキは引っかかる不安があったとデムーロは言っていました。

②と③は等しいように思えて、実は異なることだと考えます。ここを見極めないと落とし穴にはまります。

というのも、②の重馬場適性は、あくまで水分を含んだ重たい馬場を苦にせず走ることが得意という意味です。それに対して、③の上りのかかるレースが得意というのは、瞬発力には欠けるものの、ダラッと持続的に足を使える馬を指します。

クリンチャーをとりあげれば、重馬場で大敗経験があります。そこで馬場適性がないと見て切った人もいるかもしれません。しかし、一方で勝つ時は上りのかかる展開で、皐月賞のようなハイラップ戦でも4着に健闘していました。
つまり、戦前の時点では、②× ③〇 という状況でした。
しかし、1戦だけで重馬場適性がはかれるでしょうか?たとえ重馬場が得意だとしても、いつも好走するとは限りません。そこで役立つのがやはり血統です。いくつかのレース経験を頼りにするよりも、代々築かれてきた血統面での傾向に頼ることで、未知の部分の予想ができます。

つまり、戦前の段階での私のクリンチャーの評価は、②◎ ③〇 でした。

結果論ではありますが、ダンビュライトについては、②△ ③〇 つまり、上りのかかる展開は歓迎だが、極端な重馬場は歓迎できるほどではないという評価になるでしょうか。

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大雨の中で、観客も少なかった京都競馬場ですが、何か空元気のような感じで妙な盛り上がりがありました。
しかし、いまやPATが普及し、現地観戦する人が減ったなかで、これだけの悪天候にもかかわらず見に来る人は本当に競馬が好きなんだなと感じます。

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